声帯に生じる結節状の隆起(ペンだこのようなもの)です。声を出すときに、もっとも強くこすれあう声帯の中央部分に生じます。そのため両側にできることが多く、学童期の男児や若い女性に好発します。声の乱暴な使いすぎが原因となります。しかも、その環境が長期間にわたって続いている場合に、多くみられます。嗄声、声域の減少などがおもな症状です。保存的治療として声の衛生に関する指導と音声治療で治るケースもあります。保存的治療を行っても効果がない場合や病変が高度な場合は、結節を切除する喉頭顕微鏡下手術が有効です。また、手術後も声を酷使した場合、再発の可能性があり、普段から声の衛生に気を配る必要があります。