鼻血がでる[鼻に関する症状]

4:鼻血がでる[鼻に関する症状]

1:鼻出血

鼻粘膜は血管が多く、鼻中隔の前端(キーゼルバッハ部)は特に血管が集まっており、傷がつきやすく出血しやすい場所です。鼻出血の大部分はこの部位からです。はっきりとした原因がわからない鼻出血(特発性)が全体の7~8割を占めています。残りの2~3割は鼻疾患が原因の局所性鼻出血と全身疾患の一症状としての鼻出血といわれています。局所性鼻出血の原因は、鼻を指でいじる、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎などの炎症性疾患、鼻中隔弯曲症などによるものが多く、外傷、鼻内の異物が原因となることもあります。また頻度は低いものの鼻・副鼻腔、上咽頭の腫瘍などもあります。全身性疾患として高血圧、動脈硬化などの循環器系疾患、糖尿病、肝硬変、腎不全などの内臓疾患、ワーファリン、アスピリンなど血液をサラサラにする抗凝固作用を有する薬剤の服用、血小板減少症、血友病、白血病などの血液疾患などがあります。家庭でできる応急処置としては、座位でやや前かがみになって鼻翼(小鼻)の根元を10分間ほど親指と人差し指で強くつまみ、出血部位を圧迫止血することです。上を向くと血液がのどに降りるため、やや前かがみとなります。血液を飲みこむと後で気持ち悪くなり、嘔吐することもあるので、のどに降りた血液は口から出すようにします。鼻血が出るとパニックになり、大量に出血しているように思いますが、実際の出血量はそう多くないことがほとんどです。あわてず、落ち着いて止血を行ないます。これで止血しない場合、次の2つのケースが考えられます。1つは正しく鼻をつまめていない場合です。多い誤りは小鼻より上方の目頭や鼻骨(骨のある硬い部分)をつまむというものです。もう1つは、出血部位がキーゼルバッハ部より後方にあり、止血が無効な場合です。いずれにしても多量に出血する場合や少量でも30分以上止血しない場合は早期に医療機関を受診してください。耳鼻科では、薬剤または電気焼灼による止血凝固など、出血の量、部位によってそれぞれの止血処置を行います。

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