耳が痛い[耳に関する症状]

3:耳が痛い[耳に関する症状]

1:急性中耳炎

突然の耳の痛みで発症する病気で小児に多くみられます。風邪などの上気道感染後に起こることが多いです。痛みをはっきり訴えないケースもあり、お子さんが風邪をひいたあとに、不機嫌、夜泣き、原因不明の発熱やよく耳をいじるなどの行為は中耳炎のサインとなっている時があります。治療は耳、鼻、のどの処置、ネブライザー吸入、抗生剤、その他の内服治療を医師の確認で治癒するまで続けます。最近、乳幼児、特に2歳以下の急性中耳炎例の中に、お薬を飲んでも治らない難治例や、一度は治ってもお薬を止めるとすぐに耳漏を繰り返す反復例が増えてきています。これは中耳炎の原因菌である肺炎球菌やインフルエンザ菌の中に、内服抗生剤が効きにくい耐性菌が急増してきているのが原因と考えられています。内服の効果が見られない場合は、鼓膜切開による膿の吸引が主体となります。あまりに繰り返す場合、医師が必要と考えれば鼓膜切開に加え、細いチューブを鼓膜に留置し、持続的に膿を排泄させることで治癒に導くこともあります。