聞こえにくい[耳に関する症状]

1:聞こえにくい[耳に関する症状]

1:滲出性中耳炎

小学生低学年までと年配の方々に良く見られる病気で、主な症状は難聴や耳の閉塞感(つまった感じ)です。耳管が正常に機能せず、鼓膜の奥の部屋に滲出液が溜まる病気です。(耳管とは鼓膜の奥の部屋(鼓室)と鼻咽腔をつなぐ管で、その役割は鼓室の換気を行うことです。)基礎疾患として特に幼小児では鼻炎、アデノイド増殖症などが関与していることが多く、鼻の治療が中心となることが多いです。放置すると難聴や慢性中耳炎を来すこともあります。幼小児は難聴を訴えないケースが多いので、呼びかけに対する反応が鈍いときなどは一度、耳鼻科で鼓膜を診てもらってください。耳管機能は10歳くらいまでは未熟で、50~60歳代以降は徐々に低下していきます。鼓室や鼻咽腔に原因となるような病気がなくても、耳管そのものの機能不全がその発症に大きく関わっています。また先天性疾患として口蓋裂やダウン症候群でも耳管機能不全により本疾患を発症しやすいことが知られています。

2:突発性難聴

ある日突然聞こえが悪くなる病気です。原因はまだよくわかっておりません。
難聴の程度によって治療方法を選択します。難聴の程度が強いケースでは病院での入院、点滴治療を紹介します。ステロイド薬、内耳の循環改善薬などの内服、点滴を行いますが、治療の時期が遅れると治らないことがあります。早めの治療が必要です。コントロール不良の糖尿病などステロイド剤が使用できない方は、病院での入院治療を勧めます。

3:慢性中耳炎

中耳(鼓膜から奥の部屋)の炎症の繰り返しにより、鼓膜穿孔(鼓膜に穴が開いた状態)などが生じ、聞こえが徐々に悪くなる病気。手術で難聴が改善することがあります。

4:老年性難聴

体のさまざまな働きは、年をとるにつれて衰えていきます。音を聞き取る聴力も、例外ではありません。一般に、耳の組織の老化は、30歳代前半から両耳同時に始まります。そして加齢に伴って、徐々に聞こえに支障が生じてきます。このような老化に伴う聴力の低下を「老人性難聴」といいます。その特徴としては、高い音が聞き取りにくい、言葉を聞き分ける力が低下する、早口がわかりにくい、大勢のなかでの会話が聞き取れないなどがあげられます。老人性難聴の診断には、問診のほか、「純音聴力検査」と「語音聴力検査」が行われます。まだ現代医学では老化に伴う生理的な現象の進行を抑えることはできません。老人性難聴に対しては、補聴器を使って聴力を補うというのが有効な対処法になります。ただし、補聴器を使っても、元どおりに聞こえるようになるわけではございません。使用に当たっては、その補聴器の限界を理解して上手に利用することが大切です。

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